FCSH 使い方 (改)
前回のエントリがあまりにも不親切だったのでもう少し丁寧に書きなおす。
※Adobeさんのサイトも掲載するけど、将来的にはURLが変わっている可能性アリ。注意!
FCSHとは?
Flex Compile SHell の略で、つまり swf をコンパイルするためのコマンドラインツール。本当は内部で mxmlc を叩いているだけなんだと思うけど、キャッシュの機構とか備えているらしくて毎回イチからビルドするよりは高速にコンパイルできるようになる。詳しくは Adobeさんのサイト に書いてある。これを使うと何が嬉しいかというと、お金がなくて Flex Builder とか Flash Builder を買う余裕が無いボクのような人間が swf をコンパイルしたい!高速に作業したい!っていうときにうってつけのツール。Flash Builder の中でもコイツを使ってコンパイルしているらしい。
Flex SDK ダウンロード
FCSH は単体では配布していない。Flex SDK の中に梱包されているので、それをダウンロードしてくる必要がある。Flash Builder の中に Flex SDK が梱包されているから、Flash Builder をインストロールしたことない人は、Flash Builder の体験版をダウンロードしてもよい。
FCSH 使い方
解凍したSDKフォルダの中の bin フォルダ(Flash Builder だったら sdks/{バージョン}/bin)に fcsh(Windows だったら fcsh.exe)があるので、こいつを Adobeさんのサイト に従って利用する。
Vimから利用できるようにするツール
毎回コンパイルするのに、コマンドラインから呼び出しているとちょっと面倒くさいので、Vim から fcsh を呼び出せるツールをインストールする。fcshtools というものらしい。
fcshtools ダウンロード
このURLの下の方、fcshtools.tar.bz2 というパッケージをダウンロードする。現時点での最新バージョンは 0.2。
fcshtools インストール
1. ブツを解凍する
tar xvjf fcshtools.tar.bz2
2. 梱包物の確認
fcshtools.tar.bz2 を解凍すると、以下の3つのshとREADMEファイルがある。
- fcshcmp.sh
- fcshrc.sh
- fcshserv.sh
3. ローカル環境にデプロイする
mkdir -m 755 ~/bin cd ~/bin cp -R {fcshtools}/fcsh*.sh ./ # fcshtools を解凍したフォルダからshだけコピー chmod -R 755 fcsh*.sh # sh を実行可能に
4. 環境変数を追加 (下記は Mac の場合)
vi ~/.bash_profile
以下を追記
export FCSH_VIM_ROOT=~/bin # FLEX_SDK_HOME にはダウンロードしてきたSDKのbinへのパスを記述する export FLEX_SDK_HOME=/Applications/Adobe\ Flash\ Builder\ 4/sdks/4.1.0/bin # もともと記述されているPATHの一番後ろから2番目に:$FLEX_SDK_HOME を追記する # 一番後ろに追記するとなんかおかしくなった export PATH=[ hogehoge 〜 ] :$FLEX_SDK_HOME:$PATH
5. Vim の設定を変更
vi ~/.vimrc
以下を追記
autocmd BufNewFile,BufRead *.mxml,*.as :nmap <C-B> :!bash ~/bin/fcshcmp.sh %:p autocmd BufNewFile,BufRead *.mxml,*.as :nmap <C-A> :!bash ~/bin/fcshcmp.sh %:p run
6. fcsh サーバーを起動
~/bin/fcshserv.sh
こんな感じのメッセージがでたらOK
[INFO] starting server. Adobe Flex Compiler SHell (fcsh) Version 4.1.0 build 16076 Copyright (c) 2004-2007 Adobe Systems, Inc. All rights reserved.
Control+cでサーバーを終了できる。