日本がWEB業界でこの先生きのこるには

日本ってIT業界で華々しい成果を残している企業って少ない気がする。このへんは自分の感覚でしかないのだけど、おそらく一般人に有名なIT企業の名前あげてみてっていうアンケートをとると

そんな感じになるんじゃないかなと思う。世界の視点からみて、日本ってどんなところが有名なのか?とアンケートをとると、

とかは結構上位にくるんじゃないだろうか。つまり、ITというか、とりわけWEB業界では日本の雄っていえるような企業はなくて、群雄割拠、そしてそれは日本国内のみでサービス展開していることが多いように思う。ベストな解ではないが自分なりに納得いくような考えができたので書いてみる。

世界から認識されている日本像とは

上でも書いたように、自分が思うところではあるが世界から評価されているのは

このあたりのような気がする。
おそらく、通常の企業戦士から考えると、このような文化はとくに金にはなりにくいし、当たるかどうかもわからない。また、消費者側の目も肥えていて細かい作りをしっかりしていないとさらに確率は下がっていく。そうなると当然これらを推し進めていこう、ということにはならないはずだ。イコール、なぜ日本では盛んになっているかというと、日本人には細かいところまでこだわる気質があるからだと自分は考える。
刀鍛冶職人だったり、トヨタの車だったり、任天堂のゲーム機だったり、そのへんは求められているわけでもないのに、「こうあるべき」という姿を追求し細部にこだわりをもって取り組んでいた。それが日本人クオリティであり、世界から評価されている日本像なのではないかと。「評価されている=求められている」とするならば、日本はWEB業界に対してもこだわりを持ち続けてサービスを提供すべきなのではないかと思う。

WEB業界で求められること

とはいうものの、現在のWEB業界が求めているのは「品質」ではないような気がする。というのは、今現在はどんどんWEBというかインターネットをまだまだ浸透させていく段階で、まず使ってもらう人を増やそうというところなのではないかと思う。DBのスケーリングだとか、過負荷・高トラフィックを課題にした記事は多いし、今現在もそのあたりをテーマにした記事が増えてきている。また、ビジネスはスピードが命、という風潮もある。そのためには品質を犠牲にせざるを得ない。となると、日本は「日本人らしさ」を発揮することもなく、衰退の一途なのだろうなと思う。とかく、今は大量のトラフィックをどうさばくかが、大規模WEBサービスにおける課題、そして求められていることなんだろう。海外展開を考えるとなおさら強固なものにせねばならない。

では、日本はWEB業界でどう生きて行くべきか

ここまででWEB業界が求めていることと日本の気質を考えるとマッチしないということがわかるだろう。そのターニングポイントは、10年先にくるんじゃないかと思う。いや、もっと先だろうか。量を求める時代から、品質を求める時代へ変わるポイントがいつかくるんだろうと予測してみる。そうすると、「日本人らしさ」を発揮して世界へ羽ばたくのであれば、「こだわり」を磨き続けたほうがいいんじゃないかと思う。そのターニングポイントで、「日本人らしさ」をぶつけていくように動くのだ。

まとめ

と、ここまで書いてきたけど、アウトプットしてみると若干腑に落ちない点があったりしたw しかし、「日本人は量よりも品質に対して真摯であるべき」という点に関しては真理だろうと思う。ここまで考えて、この先どうすべきかを考えるのは自分では力量不足だ。自分は10年後を見据えてそこにもっていける「こだわり」を磨くべきと述べたが、おそらく今現在の日本人の気質自体を改善すべき、という論もあるだろう。自分はどちらが良いかはまだ判断がつかなかった。これを読んだWEB業界の人がこの業界でどう動くべきかを考えるきっかけにしてもらえれば幸いである。